CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< January 2019 >>
RECOMMEND
NEW ENTRIES
RECENT COMMENTS
  • 3481 巷房1(中央区銀座1-9):近藤あき子展
    紋谷幹男 (11/18)
  • 3481 巷房1(中央区銀座1-9):近藤あき子展
    近藤あき子 (11/18)
  • 3465 ギャラリーなつか(中央区京橋3-4):ファン・サング展
    紋谷幹男 (11/12)
  • 3465 ギャラリーなつか(中央区京橋3-4):ファン・サング展
    ファンサング (11/10)
  • 3442 ギャラリーなつか(中央区京橋3-4):内平俊浩展
    幹男紋谷 (10/29)
  • 3442 ギャラリーなつか(中央区京橋3-4):内平俊浩展
    内平俊浩 (10/29)
  • 3393 GalleryK(中央区京橋3-9):菅野泰史 個展
    紋谷幹男 (10/04)
  • 3393 GalleryK(中央区京橋3-9):菅野泰史 個展
    菅野泰史 (10/04)
  • 3358 あかね画廊(中央区銀座4-3):塩原俊郎・宮地広 二人展
    紋谷幹男 (09/17)
  • 3358 あかね画廊(中央区銀座4-3):塩原俊郎・宮地広 二人展
    宮地広 (09/17)
CATEGORIES
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS
 
紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
3561 ロイ・リキテンスタイン「ヘア・リボンの少女」について
0

    JUGEMテーマ:美術鑑賞



    15回目は、ロイ・リキテンスタイン「ヘア・リボンの少女」について。



    ロイ・リキテンスタイン
    ヘア・リボンの少女
    1965年
    キャンバスに油彩、マグナ
    121.9x121.9cm
    東京都現代美術館蔵

    2つの特徴があります。

    一つ目は、「前衛美術」なのに、
    何を描いたのか、一目瞭然なこと。
    では、伝統的な具象表現(少女がモデルの人物画)かというと、
    そうではありません。
    単純な線、単純化された色彩において、
    漫画(コミック)そのものです。

    二つ目は、印刷物と同じく、
    細かい点の集合で絵柄を表現していること。
    印刷インクのドット(網点)を手描きで表現しています。

    全てが借り物のスタイルです。

    以上の成り立ちの、
    キャンバス上に描かれた油彩画。

    漫画、コミックは、

    子供でも瞬時で理解のできる、
    簡略化と抽象化による視覚情報(絵)です。
    一方、多くの抽象画は、
    大人でもなかなか理解のできない、
    抽象化による視覚情報(絵)です。

    それは、ストレートにわかってしまうと、
    漫画に見えてしまうからです。

    ハイ・アート(高級芸術)と、
    ロウ・アート(大衆芸術)は、
    作家にとっては重要なカテゴライズなのでしょう。

    ロイ・リキテンスタインが
    漫画に見えてしまうのを避けるどころか、
    漫画であることを強調し、

    同時に、タブロー(一品生産)ではなく、
    印刷物(量産品)を仮装することの意図はどこにあるのでしょう。

    アート作品を媒体に、
    奥に潜んだ意味やメッセージを「読み取ってくれる」ことを期待するのではなく、

    漫画性を強調した画面は、あえて読み取る必要のない分、
    そこがポイントではない分、
    真空な抽象表現主義とでも呼びたいのです。
    もしかしたら、このキャンバス上の油彩画は、
    「絵」ではないのではないか。
    そんな印象でした。

     
    | 印象記 | 05:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | 昨年の記事