2018.04.22 Sunday
3152 ギャルリー東京ユマニテ(中央区京橋3-5-3): 中井川由季展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

ギャルリー東京ユマニテ(中央区京橋3-5-3)では、
中井川由季展。


会場風景。
二つの、陶による大作が床に置かれています。
作品の成り立ちは、
パーツとその組み合わせという関係において
共通しています。
24個組は、
前に寄りかかって3列縦隊をつくっていますが、
最前列の3体は完全に倒れています。
2個組は、
お尻の突起が、相手の頭に窪みに嵌合されて
横たわっています。
遠目の迫力は圧倒的ですが、
土味というか、肌合いが味わい深く、
素材の持つ物質性が語っていて、
これはミニマルな抽象彫刻ではなく、
何らかの具象表現であることが予感されます。
絵画は画面上で自由に世界を創り出せますが、
立体は、
重力によって地盤面に接するという事態が
前提になるという当たり前の事が実感されます。
立体作品は、空間における「出来事」です。
官能的な肢体とテクスチャーをもつパーツ群は、
関係をつくりながら、
日常生活では出会えない「現実」を引き起こし、
鑑賞者が内包する記憶を刺激する。
そんな印象でした。













写真:筆者撮影


20180417 鑑賞