2017.02.19 Sunday
2404 巷房1+巷房2+階段下(中央区銀座1-9):青谷徳子展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
巷房1+巷房2+階段下(中央区銀座1-9)では、
青谷徳子(Aotani Noriko)展。
刺繍の技法による抽象表現。
刺繍は、
基材となる布地に色糸で装飾を施す手法です。
ですから、ベースになる布が必要であること、
衣類や布製品にとっての、装飾である。
という前提が一般的です。
作家は、
布などの基材を用いず、
同時に、補助的な装飾ではなく、
刺繍そのものを表現の主体とする、
という2点において革新的な試みに取り組んでいます。
その結果、
流れるような形を与えられた青い糸は、
波紋が広がるように、広がってゆきます。
壁から少し浮いて固定された作品には、
影との視覚的干渉が生まれ、
不思議な立体感、動きが感じられます。
そのシルエットには、ざわめき、ささやきなど、音の雰囲気が漂います。
目で優しい音を追っているような、
未体験の鑑賞空間があらわれる、
そんな印象でした。
巷房1会場風景。
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
巷房2会場風景。
作品と部分詳細。
階段下会場風景。
作品と部分詳細。
写真:筆者撮影
20170207 鑑賞