2017.06.09 Friday
2625 Oギャラリー(中央区銀座1-4):山本哲生展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
Oギャラリー(中央区銀座1-4)では、山本哲生展。
会場風景。
会場に入れば、驚愕の風景に囲われることになります。
大画面の鉛筆画。
人物や唐草模様、アラベスク模様がびっしりと描きこまれ、
驚くべきことに広い余白は、
隙間なく、鉛筆で真っ黒に塗りつぶされています。
絵画もとても魅力的ですが、
込められた労力(時間)の膨大さにたじろぎます。
画法も独特で、
思いつくまま描いたパーツを、
組み合わせ、コラージュすることで、
一枚の大作に仕上げています。
日々の画業では全体構想は意識されず、
目前の小さな紙に描くということだけに、
集中することができます。
出来上がった大作も、
「個」と「全体」の面白み、独立性が味わえるモチーフが
選ばれています。
結果、画面の隅々まで張り巡らされた
力強い線画の緊張感と、
作者自身の生活レベル(生き様)まで入り込む本能的感情が漂い、
「目前に鉛筆の痕跡が在る」という実在感が、
深く筆者の心に迫ってくる。
そんな印象でした。
夜立つ
各部分詳細。
以前居た街
各部分詳細。
迷い込んだ人
各部分詳細。
20170524 鑑賞