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紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
2720 GALERIE SOL(中央区銀座1-5):「新世代への視点2017」槙野さやか展
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞



    P1200342.JPG

    GALERIE SOL(中央区銀座1-5)では、
    「新世代への視点2017」槙野さやか展。

    「新世代への視点2017」は、
    東京現代美術画廊会議主催の、10画廊の共同開催。
    1993年より続いている展覧会で、
    各画廊が推薦する、新鋭作家の個展を開催する企画です。

    P1200360.JPG

    会場風景。

    板状の正方形を9枚並べ、大きな滴を置いた作品と、
    金属の薄い器に水を湛えたような作品。

    それぞれ、建築用の板ガラスを重ね合わせた、
    ガラスの塊から削りだして作っています。

    金属の器に水を満たしたような作品は、
    ガラスの塊の表面に金属塗装を施していて、
    器に見える部分は、表面の仕上材です。

    透明ガラスのオブジェの表面に加工を施す。
    三次元の実在する事物は、
    それが置かれる空間へ影響を及ぼし始めます。

    そういった意味では、
    水や風、光の振る舞いに近いようです。
    アートの役割のひとつとして、
    物事の本来持っている価値を変換させ、
    新たな価値として提示することがあるならば、
    板ガラスから、光と陰の織りなす、
    深く静寂な世界を創りだすこの行為は、
    アートそのもの。
    そんな印象でした。


    P1200361.JPG

    天井に反射光が揺らぎます。

    P1200362.JPG

    ガラスの底のミラー加工。

    P1200364.JPG

    小口の下半分は金属塗装。

    P1200363.JPG

    置かれた大きな滴。

    P1200365.JPG

    P1200370.JPG

    P1200369.JPG

    P1200371.JPG

    P1200373.JPG

    表面は金属塗装。
    ガラスが露出する面は、
    表面張力のような曲面を描いています。


    写真:筆者撮影

    Scan0050.jpg

    Scan0058.jpg

    Scan0032.jpg

    Scan0033.jpg

    20170725 鑑賞
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