2017.09.22 Friday
2789 ナンヅカ・アジェンダ 渋谷(渋谷区渋谷2−17):小林雄二展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
ナンヅカ・アジェンダ 渋谷(渋谷区渋谷2−17)では、
小林雄二展。
会場風景。
展示会場が3区画され、
本堀雄二、安部貢太朗、小林雄二、
3人の作家による個展が同時開催中です。
3回に分けて紹介します。
3回目は小林雄二展。
展覧会タイトルは、ーNEW MATANGO−。
マタンゴとは、1963年に公開された日本の特撮ホラー映画。
これを食した者の身体が次第に胞子で覆われていくキノコの名前。
赤い壁、黒い壁、そして床に、
仮面が並んでいます。
会場に入れば、彼らの密会に紛れ込んだような、
波動、圧迫を感じます。
「仮面」は当人とは違う何かになりきるために使われる道具です。
仮面は願望意欲の視覚化です。
仮面の外形は結果であり、
目的は、被る本人や、周囲に与える影響力です。
それは言葉や、仕草では到底成し得ない表現方法です。
ですから、仮面は自律した存在で、
誰とも無関係であるが故に、
あるいは、誰とも関係を持ちうるが故に、
関係性を前提としない自由なパワーが生じるのでしょう。
これらのクリーチャーは、
彫刻という虚構のイメージではなく、
仮面(道具)という現実として出現している。
だから恐ろしい。
そんな印象でした。
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
作品
作品
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
写真:筆者撮影
20170915 鑑賞