2018.05.21 Monday
3201 NICHE GALLERY(中央区銀座3-3):古川幹広 個展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
NICHE GALLERY(中央区銀座3-3)では、
古川幹広 個展。
会場風景。
展覧会タイトルは、ー不完全な時計ー。
リアルに緻密に描かれた静物画。
高い画力で、写実的に描かれれば、
「写真」に近づき、
アートとしての没個性化が進むと思われますが、
あるレベルを超越すれば、
逆に、個性が際立ち始めるという不思議さが
絵画の面白さです。
モチーフが選ばれ、配置が決まり、
視点が定まる。
見えた様子がキャンバスに置き換えられることで、
「ここに在る」という
時の流れを含んだ重い実在感が迫ってきます。
その「感じ」の刺激こそ
画家の感性と力量の現れです。
このように、ごく当たり前の事態が
何か不思議なものとして認識されるということは、
モチーフがこの世にあることの意味が、
ゼロベース から立ち上がってくるから。
そんな印象でした。
幻象 1
幻象 2
卓上の静物
不完全な時計
百合花 1
卓上の静物
写真:筆者撮影
20180508 鑑賞