2018.07.04 Wednesday
3281 hpgrp GALLERY TOKYO(港区南青山5-7-17):尾花賢一展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
hpgrp GALLERY TOKYO(港区南青山5-7-17)では、
尾花賢一展。
会場風景。
展覧会タイトルは、
「森の奥、そしてー後編ー」
この作家は、
目出し帽(フェイスマスク)を被った人たちのある場面を
描いたり、立体化することで、
人の哀しみと可笑しみを発酵させています。
真面目(シリアス)になればなるほど
滑稽さが増幅される
目出し帽効果は秀逸でした。
今回は、限定された場面では、
言い尽くせなくなったようで、
劇画仕立てのドローイングと、舞台装置を揃えた立体作品で、
物語性を引き出しています。
正直、筆者は、
目出し帽男が森の奥で何に出会い、何を想ったのかは
分からず仕舞でしたが、
分からない向こうに、
分かるべき何かが存在するという手応えは、
分かり様もないファインアートに比べ、
作品の理解の装置という意味では、
新鮮な鑑賞体験でした。
写真:筆者撮影
20180627 鑑賞