2018.08.10 Friday
3336 Gallery-58(中央区銀座4-4):渋川 駿 展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
画廊からの発言「新世代への視点2018」
Gallery-58(中央区銀座4-4)では、渋川 駿 展。
「新世代への視点2018」は、
東京現代美術画廊会議主催で、
1993年より続く、
銀座・京橋を中心とした11画廊が推薦する
新鋭作家の個展を各会場で同時開催する企画です。
会場風景。
会場の床にはたくさんの古着が
山をつくり、散らばっています。
壁には一面、
内臓や血管らしきドローイングが
アトランダムな感じでぺたぺた貼られています。
インスタレーションは
博物館の展示物などとは異なり、
何かの正確な理解を目的としませんので、
これが何で、何のために、などと悩むことは
無意味です。
たくさんの洋服とたくさんの内臓がセットになっているならば、
ここにはたくさんの人がいるようです。
一方で、肝心の表皮=姿だけが欠落しています。
内臓と洋服の間に挟まるもので、
人は他者と識別されるが、
それを省略されたこの状況は、
アイデンティティの喪失なのか・・・。
などど、
勝手に妄想できてしまうのも、
このような試みの成果なのでしょう。
写真:筆者撮影
20180724 鑑賞