2018.09.09 Sunday
3351 柴田悦子画廊(中央区銀座1-5):大坪奈古/近未来 二人展・1
JUGEMテーマ:美術鑑賞
柴田悦子画廊(中央区銀座1-5)では、
大坪奈古/近未来 二人展。
会場風景。
ともに立体の二人展ですが、
作風というか、世界観が全く異なりますので、
それぞれを別々に紹介。
1回目は大坪奈古の作品。
「ああ、ビックリした」というのが素直な感想。
そのビックリは、
奇妙奇天烈な「もの」への驚きではなく、
「ここまでやるか」的「行為」への唖然とした絶句状態です。
作家は特定の場を創っています。
場は、
・建築的空間、
・香りや喧騒、静けさ、
・渡る風、置かれた物々、
・椅子の座り心地や流れる音楽、美味しいお酒
等々の関係による「居心地」を提供しますが、
そんな「居心地」の可視化の手段として、
作家独自の手法を駆使しています。
結果はドールハウスに近いのですが、
ドールハウスのような、
どこかで見たことがあるようで、
「緻密で、綺麗で可愛く」とは対極の世界で、
何処にもないような不思議さで、
大胆なラフさの超高密度の場が出来上がっています。
特定の用途をもつ、
独特なデザインの建物をつくり、
中が覗けるように窓や天窓が開けられ、
中では、用途を満たすアイテムで満ち溢れています。
姿形の正確な再現ではなく、
伝えたい雰囲気を醸し出すことが
モチベーションのようです。
窓を覗きこむ筆者は、
不思議で、芳醇な世界の窓口に
自分が立っていることに気づきます。
この目くるめく情景は、
見たかった夢を見ているかのような、
幻想的でうっとりとした時間を提供してくれる。
そんな印象でした。
Bar 三つ星
卵屋 朝日
傘屋 蝙蝠
十二支の家
驛 山の中金龍 海の淵銀龍
浅葱書店
霧多布座
日暮医院
写真:筆者撮影
20180828 鑑賞