2018.10.02 Tuesday
3392 ギャラリー檜 F(中央区京橋3-9):李 ウンジュ 展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
ギャラリー檜 F(中央区京橋3-9)では、李 ウンジュ展。
会場風景。
紫色の2種の太さの糸を、
正方形の基盤の上を張り巡らせた作品。
2種の太さの糸の組み合わせは、
レイヤーのように、前後に重なっています。
糸はピンと張っていますので、
構成要素は短い直線で、
4〜8本の直線は1点で交差しています。
抽象表現ですが、
フリーハンドの筆致による偶然性というより、
システムに御された法則性が感じられます。
筆者は、糸という物質、物性が、
作品上、どの程度重要なのか考えます。
本当は手描きで仕上げたかったが、
容易さにおいてこの画法が選ばれたのか。
糸が張る状態が重要なのか。
二つのレイヤーという構成が重要なのか。
完全に抽象的ですが、
葉脈に通じる樹木のもつ力、
水面にあらわれてくる奥深さ、
それらのイメージが面の中に造形化されています。
不思議な生気がある。
そんな印象でした。
写真:筆者撮影
20180925 鑑賞