2018.10.08 Monday
3403 ギャラリー・オカベ(中央区銀座4-4):吉田昌司展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
ギャラリー・オカベ(中央区銀座4-4)では、吉田昌司展。
会場風景。
展覧会タイトルは、
ーfor a while しばらくの間ー。
陶による人物像(的オブジェ)。
群像に迎えられて、
思わず立ち尽くす感じは、なかなか気持ちのよいものです。
群像は、
会場手前、床に並んだ大振りのグループと、
会場奥、台に並んだ小振りのグループに
分かれています。
頭部に対して胴体が異様に大きく、
頭部のリアルさに対して、
胴体は筒状にシンプルにディフォルメされています。
人物は髪型と、全体の柔らかいフォルムで、
若い女性が想定され、
彼女らは同じように斜め上を向いています。
以上が状況説明ですが、
だからと言って何がどうなっているのか、
知り様がありません。
「for a while しばらくの間」
筆者の主観ですが、
「しばらくの間」という物言いには、
日常、習慣を離れる期間の表現の時に
しっくりするニュアンスがあります。
しばらくの間お休みをいただきます。みたいな。
しばらくの間我慢しよう。みたいな。
斜め上を向いた女性たちは、
何かに対して一息ついているようです。
作者のモデリングセンスは、
独特な雰囲気をもった人物群として表現され、
そこには肝心な事以外不要なものを削ぎ取った
意外性のある潔さがあります。
陶による造形という手段でしか成し得ない
軽い心地よさが漂っている。
そんな印象でした。
Forms
Forms
Wall
Forms
写真:筆者撮影
20180925 鑑賞