2019.02.07 Thursday
3584 Gallery-58(中央区銀座4-4):マツキ ヒトシ展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
Gallery-58(中央区銀座4-4)では、マツキ ヒトシ展。
会場風景。
「見る」という行為は、
写真において、ファインダー内の実像を
隅々まで均等に記録すのとは異なる、
複雑な脳の視覚情報システムの働きによるものです。
人は、見ようとする部分だけにセンサーが集中しますので、
それ以外の部分はぼやけています。
目前の光景を絵画に置き換えるためには、
光景のパーツ(視界に入る対象)ごとに
センサーを移動させてゆく必要があります。
逆に、ある刹那の「見る」という行為を通した画像の
「正確な」絵画化はかなり困難だと思われます。
作品は、見えたことの全体像的静止画像ではなく、
見るという行為の向こうに、
様々に立ち現れる動的光景のようです。
様々な距離や視点が交錯しているだけではなく、
複数のセンサーが同時稼働し、
視覚のフレームでの出来事は、
流動化し動いています。
作品の目的は、
事象や心象を定着させようとしているのではなく、
打ち消そうとしているのでは。
そんな印象でした。
まじわり、変化、埋没する層
集会
分かり合える可能性
共生
写真:筆者撮影
20190122 鑑賞