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紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
3590 ギャルリー東京ユマニテ bis(中央区京橋3-5-3):西村藍展
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞



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    ギャルリー東京ユマニテ bis(中央区京橋3-5-3)では、西村藍展。

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    会場風景。
    展覧会タイトルは、ー深潭よりー。
    深潭(しんたん):底の深い淵 (ふち) 

    布で覆われた人を、
    多くの人たちで支える場面は、
    「十字架降下」を想起させますが、
    画家のモチベーションは、
    そのような特定のシーンの再現ではなく、
    画家自身の内面の絵画化のようです。

    とはいえ、内なる衝動を
    筆のストロークに託す風ではありません。

    ある記憶が残っている理由、
    それを絵として表わしたい欲求を
    確認する手段として、
    宗教画のように
    絵としての視覚化を試みています。

    場面はある建物の内部。
    無彩色、無装飾の、無音でひんやりとした空間。
    パースペクティブに奥行きが示されますが、
    空間は歪み、
    様々なサイズは人物に対してスケールアウトしています。
    照明は無く、影もありません。

    おそろいの奇妙な姿の女性たちは、
    苦悩や哀しみ、あるいは放心の表情を浮かべています。
    布で覆われた人物には
    すでに命がないようです。

    以上の状況から、
    病院における最後の場面がイメージされます。

    記憶はある具体的な場面から、
    時間の流れの中で、
    人の内面でひろがり、収束し、断片となってゆきます。
    それが画家の生きた兆しの表現として
    絵画になるならば、
    観る側にとっても影響力のあるなものとなり得ます。

    あえて虚構空間として提示しながら、
    画家にとっては、
    鑑賞者にとっても、
    現実に存在している何かの絵画。
    そんな印象でした。

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    運命

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    落下の行方

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    夢幻的現の記憶


    写真:筆者撮影

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    20190205 鑑賞
    | 印象記 | 05:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | 昨年の記事