2019.03.09 Saturday
3627 ギャルリー東京ユマニテ(中央区京橋3-5-3):谷川晃一展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
ギャルリー東京ユマニテ(中央区京橋3-5-3)では、谷川晃一展。
会場風景。
展覧会タイトルは、ーForest of Suiranー。
Suiranとは、作家の住む伊豆高原の
「すいらん荘」という別荘地のことです。
アンリ・ルソーの描く
図像化された熱帯のジャングルのようであり、
さらに鮮やかな色彩によって、
非日常的な楽園が想起されますが、
作品名は「雑木林」で、展覧会タイトルは、
画家が暮す伊豆高原の地名なので、
近所の見慣れた風景がモチーフということで、
そのギャップに驚かされます。
逆に、画家というフィルターの計り知れなさが
顕在化されます。
日常の風景は画家の中で分解され、
あるものは増幅し、あるものは消され、
なかったものが生み出され、
抽象的な色面の要素の集合として再構成されます。
そのように現出した空間と光と喜びは、
画面から放射され、鑑賞者へと降りかかります。
緑と光を活性化させる行為としての絵画。
そんな印象でした。
雑木林の言葉
雑木林・朝
雑木林の生命
写真:筆者撮影
20190305 鑑賞