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紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
3634 GalleryK(中央区京橋3-9):キム・ハギル展
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞



    DSC06149.JPG

    GalleryK(中央区京橋3-9)では、キム・ハギル展。

    DSC06150.JPG

    DSC06151.JPG

    会場風景。

    遠目からだと、明確な形態や、
    中心や周辺といった構成を持たない、
    オールオーヴァーな抽象表現に見えますが、
    近付けばその様相がわかってきて、
    作品のイメージが一変します。

    通常、漉いた紙を基材として、
    絵画を描きますが、
    これらのアートは、
    紙を漉いてつくる行為が創作そのもので、
    出来上がった紙が作品となっています。

    二次元上の表現なので絵画のようですが、
    その成り立ちやモチベーションには、
    立体やオブジェに近い発想があります。

    韓紙には多くの穴や亀裂が入っていて、
    その穴や亀裂の奥から、墨が滲み出ようとしています。
    その穴や亀裂の入れ方と、
    墨色の範囲の制御によって、この状況が生まれています。

    作家の美的発想を出現させる方法として、

    絵画という虚構のイメージでは不可能で、
    現実という強さに託したのだと思われます。

     

    見えているのは韓紙の世界の表面です。
    墨を浸した上で、
    作家の手で、確かめるように原料をまさぐられた結果、
    隠されていた深い層が露出する。
    そんな印象でした。


    DSC06152.JPG

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    作品と部分詳細。

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    ​作品と部分詳細。

    DSC06159.JPG

    DSC06160.JPG

    ​作品と部分詳細。

    DSC06161.JPG


    写真:筆者撮影





    20190305 鑑賞

    | 印象記 | 05:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - |