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紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
3811 巷房1+巷房2+階段下(中央区銀座1-9):矢作隆一展
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞



    巷房1+巷房2+階段下(中央区銀座1-9)では、矢作隆一展。

    巷房1会場では、
    2019年3月11日の、福島民報新聞と、福島民友新聞の
    折り船5000艘が床に敷き詰められ、

    東京電力福島第二原子力発電所がある富岡町の
    新築の住宅の写真が壁に展示されています。

    巷房2会場では、
    そっくりな形の対の石と、
    富岡町の海岸の写真が展示されています。
    そっくりな形の対の石は、
    オリジナルが日本国内の
    原発の付近で採取した石で、
    メキシコ唯一の原発の付近で採取した石から、

    そっくりに削られた「模石」の組み合わせです。

    階段下会場では、
    「天国からの使者達」という作品名の、

    鳥かごに入った、
    2019年3月11日福島民報新聞の折鶴。

    展覧会タイトルは、ー目には見えない境界線ー。

    美術は、視覚によって認知される造形芸術で、
    その目的は作家分あります。
    「目には見えない境界線」の視覚化が今回の目的と思われます。
    ここでの境界線は土地のさかいめではなく、
    認識の境目のようです。

    折り船になっている震災8年後の地元紙からは
    復興の記事が散見されます。
    立派な新築の家を、正面から撮った写真。
    日本の原発近くの自然石と、
    メキシコ唯一の原発の近くの石による「模石」の対峙。

    時間や空間、記憶を隔てた地点は宿命的に存在し、
    近付ける手段もありませんが、

    時が経っても、記憶が薄れても、
    さらに離れることを当たり前とせず、
    せめて今の地点に踏みとどまる意識をもちたい。
    そんな印象でした。


    巷房1会場風景。

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    巷房2会場風景。

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    階段下会場風景。

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    写真:筆者撮影

    Scan0039.jpg

    Scan0040.jpg

    20190625 鑑賞
    | 印象記 | 05:26 | comments(0) | trackbacks(0) | - | 昨年の記事