2019.07.10 Wednesday
3820 ナンヅカ・アジェンダ 渋谷(渋谷区渋谷2−17):ピーター・ソール / エリック・パーカー展・2
JUGEMテーマ:美術鑑賞
ナンヅカ・アジェンダ 渋谷(渋谷区渋谷2−17)では、
ピーター・ソール / エリック・パーカー展。
会場風景。
ピーター・ソール( Peter Saul) と
エリック・パーカー(Erik Parker)による2人展です。
パーカーはテキサス大学オースティン校時代、
ピーター・ソールの教え子でした。
この展覧会は、エリック・パーカー企画の、
アーティスト同士にとって初の師弟展です。
二回に分けて紹介します。
二回目は教え子のエリック・パーカーの作品。
先に紹介したピーター・ソールと
エリック・パーカーの作品が交互に展示されていますので、
それぞれの相違と同時に特徴が際立ちます。
ピーター・ソールの作品は、
モチーフが鑑賞者が周知であり、
自ずと寓意が立ち上がることに対して、
エリック・パーカーの作品は、
集められた図像の一つ一つが理解可能であるにも関わらず、
混沌とした組み合わせからなる肖像や風景は、
理解を超えた美的刺激になっています。
ですから、分析的に見るのは野暮で、
観る側の勝手な解釈の自由さが魅力的です。
そこには具体的に描き込まれた図像とコラージュが、
同じ強度を放出しながら、執拗に描かれています。
再現された世界ではない、
再現が目的とされない絵画は、
作家の思考遍歴の俯瞰図になっている。
そんな印象でした。
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
写真:筆者撮影
20190628 鑑賞