2020.02.09 Sunday
4075 彩鳳堂画廊(中央区京橋3-3):池田龍雄の軌跡 個展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
彩鳳堂画廊(中央区京橋3-3)では、池田龍雄の軌跡 個展。
会場風景。
展覧会タイトルは、ー浮遊する位相ー。
位相とは難しい言葉です。
物理や数学ではなく、
抽象絵画の作品名の一部として使われる「位相」とは、
描く対象を個別の個体ではなく、
分類というような、より大きなくくりで捉えた、という事で、
それが浮遊するとは、
分類する規範が不安定なのかなと、
勝手に解釈しますが、
特に、抽象絵画鑑賞の原則は、
理解ではなく全面的な受容でしょうから、
気を取り直して作品の正面に戻ります。
描かれているものは、見える「もの」ではなく、
見えない「働き」のようです。
作家の想像の産物ではなく、
宇宙の無限や、生命の神秘なのか、
エネルギーや時間なのか、
今、この時、この場、
日常と呼ぶこの世界に働いている何か。
それを視覚化するのではなく、
共に在る驚きを知らしめてくれる。
そんな印象でした。
場の位相
BRAHMAN 第5章 点生
BRAHMAN 第10章 場の相
二十四の頭
二十四の頭
写真:筆者撮影
20200204 鑑賞