JUGEMテーマ:美術鑑賞
ギャラリーゴトウ(中央区銀座1-7)では、野田哲也展。
会場風景。
アメリカ三大美術館の一つ、シカゴ美術館で
野田哲也展(Noda Tetsuya: My Life in Print)が開催され、
(会期:2月29日〜6月21日)
ここギャラリーゴトウでも、
同日の2月29日から野田哲也展が開催されています。
紗をかけたような淡い色調で表現されるのは、
作家自身が日常で出会った一コマ。
その作品群は“Diary(日記)”シリーズといわれ、
作品名はその日付けと場所です。
木版で背景や色彩の部分を摺り、
作家自身が撮影した写真に手を加え、製版し、
摺り重ねています。
写真の写実性と、木版画の風合いは、
この独特の画法によります。
日常のある場面、小景に秘められた、
あるいは、たまたまの偶然で起こった
何か特別に見える美しさに
作家は思わず見入るように反応し、
写真に切り撮ります。
手描きのスケッチではなく、
写真が残ることで、
その小景が撮られた顛末が置き去りのまま、
一つの小景という客観的、即物的図像が
凍結されます。
作家は、一つの小景の図像と
他者として出会い、
それを、美に至るパーツとして再発見している。
そんな印象でした。
Sept.16th`01,in Israel
March.11th'08
Aug.6th'00
June 30th'19
,
Sept.5th'18,in Bangladesh
March 22nd'19
写真:筆者撮影
20200303 鑑賞