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紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
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2341 ギャラリー現(中央区銀座1-10):井上修策展
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞





    ギャラリー現(中央区銀座1-10)では、井上修策展。







    会場風景。

    隅に錆びの山がつくられていますが、
    鉄板を外部に1年間放置した結果生じた錆を
    削ぎとって集めたものです。
    床に並ぶ鉄板は錆を削ぎ取られた後です。
    錆色の平面作品は、錆汁で染めたものです。



    この写真は去年の同じ時期、
    同じ作家による個展の風景です。
    これは作家が1年間かけて描き上げた総量です。

    今年は鉄板が1年間でまともに受けた
    自然の影響の総量がテーマです。
    去年のドローイングとは異なり、
    今年のテーマでは、可視化の工夫と、
    「化学実験」ではなく「アート」なので、
    美の存在の探求というか、発見が必要になり、
    鑑賞者側にとっては、その点が「面白み」となります。

    筆者なりの「面白み」は下記です。
    1.正方形の鉄板ごとの微妙な色違いで現れる、
    自然の振る舞いの揺らぎ。
    2.山のボリュームに置き換えられた「錆量」。
    3.錆汁で染めることで現れる錆の二次元化。

    それらの総体で、
    「1年間」の時間と、
    その成果である自然現象の物量化による、
    時間と自然の「凄み・俳味」への気付き、
    そんな印象でした。



    錆の山。





    錆を剥ぎ取った後の鉄板。
    驚くほどの多様な色合い。





    錆汁で染めた布。



    綺麗に剥ぎ取られた錆。
    抽象画のようです。



    展示会場に展示されていた説明文。

    写真:筆者撮影





    20161220 観賞
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