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紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
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2736 ギャラリー椿(中央区京橋3-3):HTコレクション 80-90年代の日本現代美術展・5
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞

     


    P1210293.JPG

    ギャラリー椿(中央区京橋3-3)では、
    HTコレクション 80-90年代の日本現代美術展。

    P1210294.JPG

    P1210339.JPG

    「HT」は、
    1980〜1990年代にかけて同時代の日本の現代美術家の作品を
    集中的にコレクションしていたコレクターのイニシャルです。
    この時代の日本現代美術作品を、
    これだけまとまった形で鑑賞できるのは
    実に貴重な機会です。

    これらの作家の作品は、
    主要な美術館のパブリックコレクションになっていてますので、
    遠距離にある美術館をはしごする労力と時間、金額を考えれば、
    この企画のありがたさが身に沁みます。


    折角なので、何回かに分けてじっくり紹介してゆきます。
    いよいよ最終回の5回目。


    セルフポートレートの手法でお馴染みですが、
    印刷物や画像データを見て、
    分かったつもりになっているのと、
    こうやって原物に向かい合うのでは、
    鑑賞の次元が異なることが実感できます。

    参照した原画と、顔を入れ替えた以外を
    「いかに似せるか」ではなく、
    参照した原画を強く意識させながら、
    どのように「創作」を加えたかが、
    見えてくることだと思われました。


    P1210370.JPG

    P1210371.JPG

    肖像(娘1)
    Type C print
    1988
    森村泰昌

    P1210372.JPG

    P1210373.JPG

    肖像(娘2)
    Type C print
    1988
    森村泰昌


    北辻良央(きたつじ よしひさ)の
    多角的に広がる世界の片隅にあるオブジェ。
    「ノスタルジー」と「ファンタジー」、
    そして妖しさが生き付く不思議さ。

    P1210366.JPG

    P1210367.JPG

    P1210368.JPG

    タイトル不明
    陶、その他
     北辻良央


    ギャラリー小柳(中央区銀座1-7)での、
    「かんらん舎展」で出会った、
    プラスチックの作品とは異なる作風ですが、
    素材感、属性からの離脱によって起こる浮遊感は、
    とても魅力的でした。

    P1210375.JPG

    P1210376.JPG

    Laboratory Still Life 2, State 2
    銅版画
    1988
    トニー・クラッグ

    P1210378.JPG

    P1210379.JPG

     Laboratory Still Life No.3
    銅版画
    1986
    トニー・クラッグ


    ああ、これが
    「ザ・ワールド・フラッグ・アント・ファーム」なのだと、
    しばし感激。
    星条旗や日の丸などの世界の国旗を砂絵でつくり、
    そこに生きた蟻を放ち、
    蟻が行き来することで旗が崩されていくという、
    衝撃の作品です。

    深くえぐれた痕跡に何を感じるか。
    蟻の仕業だけに、人為を超えたメッセージが漂います。

    P1210396.JPG

    P1210397.JPG

    P1210398.JPG

    Red, White and Blue
    ミクストメディア
    1996
    柳幸典


    写真:筆者撮影





    20170822 鑑賞
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