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紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
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3041 ギャラリー川船(中央区京橋3-3):高田啓二郎展
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞



    P1300462.JPG

    ギャラリー川船(中央区京橋3-3)では、高田啓二郎展。

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    会場風景。

    顔、顔、顔。
    描かれたのは青年の顔で、
    背景、行動、態度、仕草などの「説明」は
    表現されていません。

    表情も読み取れませんが、
    無表情ではなく、
    内面で起こっている何事かが、
    目の奥から染み出ていて、
    こちらを落ち着かない気分にさせますが、
    それが「青年」と共感できることに、
    不思議な心地良さがあります。
    優れた絵画なのでしょう。

    さて、
    多くの作品には日付が書かれていて、
    そのほとんどが68〜71年。
    絵画作品のほとんどは、半世紀前、
    画家が18歳前後に描かれた自画像です。
    この後、画家は、絵画制作を絶ち、
    約20年間一日の大半を自室で過ごし、
    1993年、リューマチによる心筋梗塞で永眠しました。
    享年41歳。

    展示された作品は、
    病に冒され、与えられた人生の長さや、
    自宅での絵画制作以外の行動に、
    決定的な限界を自覚した青年の作品なのです。

    アート観賞は、作品そのものとの対峙ですから、
    制作の背景、事情は考慮されませんが、
    最初に感じた不思議な心地良さは、
    画家がとにかく
    手を動かしていて、
    そこから湧き出てきた、現実に見ることが不可能な顔に、
    鑑賞者自身をも重ねられる、
    人間の「厚み」があるから。
    そんな印象でした。

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    写真:筆者撮影

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    20180220 観賞
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