2018.05.23 Wednesday
3204 ギャラリー川船(中央区京橋3-3):瀬戸栄美子/瀬辺佳子展・2
ギャラリー川船(中央区京橋3-3)では、
瀬戸栄美子/瀬辺佳子展。
瀬戸栄美子/瀬辺佳子展。
会場風景。
左側が瀬辺佳子の彫刻展示エリア、
右側が瀬戸栄美子の絵画展示エリア。
展覧会タイトルは、
ー私家版卒塔婆小町ー。
筆者には不案内なのですが、
「卒塔婆小町」とは能楽作品の曲目の一つで、
かつての美貌の面影が消え失せた老残の小野小町に、
人生の皮肉が描き出されているのだそうです。
老境に差し掛かる同世代の美術家が、
この年だからこそ、
生きるものの悲哀が表現できるはずという、
コンセプトが込められています。
とは言え、作品の制作経緯、モチベーションは、
鑑賞者にはあずかり知らぬことで、
先入観無しで作品と向かい合うことになります。
瀬戸栄美子の絵画と、
瀬辺佳子の彫刻を二回に分けて紹介します。
瀬辺佳子の展示エリア。
人体がモチーフの立体作品ですが、
人体美や特定のモデルの個性などの再現ではなく、
人間であることの哀しみが
あらわになってしまったようです。
ジャコメッティの作品では、
取り去った結果、人間の何かが現れていますが、
これらの作品においては、
取り去るというより、探り当てるという感じ。
ある状況での人間の内面にかたちがあるなら、
それはどこかに潜んでいるはず。
制作とは逍遥だな。
そんな印象でした。
子午線
樹脂石膏、アクリル絵具
花をください
樹脂石膏、アクリル絵具、胡粉、鉛
まだよいながら
テラコッタ、アクリル絵具、顔料
春の泥
樹脂石膏、墨、朱墨
写真:筆者撮影
20180522 観賞
左側が瀬辺佳子の彫刻展示エリア、
右側が瀬戸栄美子の絵画展示エリア。
展覧会タイトルは、
ー私家版卒塔婆小町ー。
筆者には不案内なのですが、
「卒塔婆小町」とは能楽作品の曲目の一つで、
かつての美貌の面影が消え失せた老残の小野小町に、
人生の皮肉が描き出されているのだそうです。
老境に差し掛かる同世代の美術家が、
この年だからこそ、
生きるものの悲哀が表現できるはずという、
コンセプトが込められています。
とは言え、作品の制作経緯、モチベーションは、
鑑賞者にはあずかり知らぬことで、
先入観無しで作品と向かい合うことになります。
瀬戸栄美子の絵画と、
瀬辺佳子の彫刻を二回に分けて紹介します。
瀬辺佳子の展示エリア。
人体がモチーフの立体作品ですが、
人体美や特定のモデルの個性などの再現ではなく、
人間であることの哀しみが
あらわになってしまったようです。
ジャコメッティの作品では、
取り去った結果、人間の何かが現れていますが、
これらの作品においては、
取り去るというより、探り当てるという感じ。
ある状況での人間の内面にかたちがあるなら、
それはどこかに潜んでいるはず。
制作とは逍遥だな。
そんな印象でした。
子午線
樹脂石膏、アクリル絵具
花をください
樹脂石膏、アクリル絵具、胡粉、鉛
まだよいながら
テラコッタ、アクリル絵具、顔料
春の泥
樹脂石膏、墨、朱墨
写真:筆者撮影
20180522 観賞