2018.06.01 Friday
3222 OギャラリーUP・S(中央区銀座1-4):佐々木綱昌展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
OギャラリーUP・S(中央区銀座1-4)では、佐々木綱昌展。
会場風景。
一面が赤い画面。
形や線など、意識を向ける対象はなく、
一面が赤く塗られています。
キャンバスのサイズが有限なので、
この範囲で終わっていて、
実は、大きな全体の一部なのかもしれません。
あるいは、キャンバスがこの世界の全範囲なのでしょうか。
赤く塗られていると書きましたが、
それは遠目の印象であって、
少し近付けば、
画面の奥底の蠢きがこちらに迫ってきます。
幾重にも色が重ねられ、
表面の薄さや隙間から、
過去の筆跡が現れています。
複層のレイヤーの関係性による、
響き合いや、干渉などは、
画家が違う時間や違う感性でキャンバスに向かい合った
時間のずれが成した現象で、
それは、自然現象の神秘を想起させる。
そんな印象でした。
兆
翔
眺
写真:筆者撮影
20180522 鑑賞