2018.06.04 Monday
3227 Hikarie8/ CUBE 1,2,3(渋谷区渋谷2-21渋谷ヒカリエ8F):Hikarie Contemporary Art Eye vol.9 ・1
JUGEMテーマ:美術鑑賞

Hikarie8/ CUBE 1,2,3(渋谷区渋谷2-21渋谷ヒカリエ8F)
では、Hikarie Contemporary Art Eye vol.9 。


会場風景。
ヒカリエコンテンポラリーアートアイは、
小山登美夫監修による、
今、日本の若手で元気のある3つのギャラリーの、
「絵画」の展覧会です。
3つのギャラリーから2人の作家が選抜された、
6人のグループ展。
3人づつ2回に分けて紹介します。
[HAGIWARA PROJECTS] 推薦の、
アラン・ビルテレーストの展示エリア。
ビルテレーストは1965年ベルギー生まれ、
現在ブリュッセル近郊を拠点に制作しています。
一見、システマチックに構成された
幾何学的図柄のようですが、
よく見れば、表情豊かな複雑さが隠し込まれていて、
そのギャップに絵画ならではの広がりを感じます。







[KAYOKOYUKI]推薦の、
西村有の展示エリア。
「FACE 2016 損保ジャパン美術賞絵画のゆくえ(優秀賞)」
「絹谷幸二賞2017」の受賞作家。
風景や人物が描かれていますが、
あまり明確でなく、透明感ある
線や形がずらしながら漂う様子は、
日常の奥に、実は、別の物語が進行しているかのような、
見ていることを信じる危うさが想起されます。





[KAYOKOYUKI]推薦の、
富田正宣の展示エリア。
まずは、幾重にも厚く塗り重ねられた油絵具そのものが
気になります。
しかし、その強固な絵具の物質性の奥に形成されているはずの
(肝心の)イメージは脆弱で、
手前(表層)と奥(イリュージョン)の
関係そのものが強制されず、
その分、観る側に世界を抱く自由が与えられているようです。






写真:筆者撮影


20180524 鑑賞