JUGEMテーマ:美術鑑賞
GALLERY.b.TOKYO(中央区京橋3-5)では、村松佳樹 個展。
会場風景。
展覧会タイトルは、ー隠幻ー。
会場を埋め尽くす作品数(ボリューム)に
まずは圧倒されます。
作品の蝉時雨です。
壁に展示できなかった作品のファイル群は
台の上に山となっています。
物量は、原始的でわかりやすく、シンプルな力です。
少ないより多い方が影響力があります。
その圧倒的なボリュームを構成する1点1点は、
人物(顔)がモチーフの
とても魅力的なドローイングです。
見事なまでに、駄作はありません。
抽象寄りの具象という枠の中で、
作風のレンジは極大化されています。
出来るだけ違うテイストにしようというより、
自然とこのように多様になってしまったというのが
実情の様です。
人の顔で、
現実には見ることが不可能だけど、
実際起こっている出来事を、
線や色、形との対話の中から見出しています。
こうやって絵画が生まれているという、
運動の実感が伝わります。
一つの完成を目指さず、
脳裏に見えるものをノートしていく。
そのように、イメージとして見えてくるものを、
絵画として確認している。
そんな印象でした。
ファイルを任意に開けても
このように密度の濃い仕事が出てきます。
以上、ドローイング。
ロングポスター(コラージュ)
ポスター
写真:筆者撮影
20180619 鑑賞