2018.06.25 Monday
3265 GalleryK(中央区京橋3-9):蓬生ゆり展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

GalleryK(中央区京橋3-9)では、蓬生ゆり展。


会場風景。
展覧会タイトルは、ーBARABBASー。
※BARABBAS(バラバ)
イエスの代わりに恩赦を受け、釈放された、
ユダヤ人の囚人。
ずいぶんと勢いのある抽象画だなあ、と眺め、
展覧会タイトルを見れば、BARABBAS(バラバ)。
BARABBAS(バラバ)?
総督ピラトは本当はイエスを放免したくて、
バラバかイエスかの選択を民衆に迫るのですが、
処刑を要求されたのはイエスの方でした。
さて、この絵画は画家自身の体の一部に絵具を塗り、
画面に写し取るという画法も併用されています。
抽象絵画は画家のイメージの痕跡ですが、
この作品群においては、
画家そのもの(身体)の痕跡になっています。
3次元の画家と2次元の絵画があり、
BARABBASの場面のように、
二者択一で釈放されるのはどちらなのか。
絵画とは、このように葛藤を実態化させる装置なのでは。
そんな印象でした。



作品と部分詳細。


作品と部分詳細。



作品と部分詳細。


作品と部分詳細。
写真:筆者撮影


20180619 鑑賞