2018.06.28 Thursday
3271 ぎゃらりぃ朋(中央区銀座1-5):對村孝子展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

ぎゃらりぃ朋(中央区銀座1-5)では、對村孝子展。

会場風景。
若い女性を中心に、リアルに描かれた幻想画ですが、
その内容は異様です。
土の中に蝉の幼虫がいて、
その背が割れて白い成虫ではなく、
若い女性が裸体の全身を出しているのです。
周囲には出産時の羊水が連想される
多くの触手のようなものがまとわりつき、
さらに、藻類、菌類っぽいものが伸びています。
これらは、作品名から察するに、
意識の混濁状態から覚醒に至る、
「目覚め」のイメージの絵画化なのかなと思われました。
目覚めという毎朝訪れる体験は、
画家の独特な感性によって抽出され、
虫眼鏡で見るように仔細に観察され、
姿が与えられた。
そんな印象でした。



早起き
鳥の子紙/水干絵具、岩絵具



冬虫夏草
鳥の子紙/水干絵具、岩絵具



呼び覚まされ
鳥の子紙/水干絵具、岩絵具



セイ2
鳥の子紙/水干絵具、岩絵具
写真:筆者撮影


20180619 鑑賞