2018.07.13 Friday
3291 ギャルリー東京ユマニテ bis(中央区京橋3-5-3):宮田義廣展
JUGEMテーマ:美術鑑賞

ギャルリー東京ユマニテ bis(中央区京橋3-5-3)では、
宮田義廣展。

会場風景。
展覧会タイトルは、ー景の行方ー。
多彩な色形に覆われた抽象表現に見えますが、
じっくりと向かい合えば、
何かの断片らしきものが浮かび上がります。
例えば正面の作品には、
屋根らしきもの、窓、
向かい合う人や電柱、電線などが確認され、
作品名は「露店」。
事象としての「露店」を、
画面に正確に再現させることが
絵画制作の目的ならば、
誰もが理解しやすい風景画(写生)となるのでしょう。
作家のモチベーションはそこではなく、
露店に出会ったその刹那の体験の絵画化のようです。
描きたいのは、視覚情報というより、
身体や、感覚が、
直接浴びた、空気、時間に対する反応(驚き)そのもの。
当然、スケッチをベースにした再現は不可能で、
改めてキャンバスに向う時間に
手を動かしていることで偶然現れた驚きに、
再度反応している。
そんな印象でした。



露店/stall



Night town/夜の街



museum


キルト/Quilt



Time scape
写真:筆者撮影


20180710 鑑賞