2018.07.21 Saturday
3306 コバヤシ画廊(中央区銀座3-8):80年代の美術展1
JUGEMテーマ:美術鑑賞
コバヤシ画廊(中央区銀座3-8)では、80年代の美術展1。
会場風景。
赤塚祐二、鈴木省三、諏訪直樹による3人展。
1970年代は「具体」や「もの派」など、
コンセプチュアルで、ストイックな表現が台頭します。
確かに、今観ても、難解で、「考えさせる」作品群は、
充分に刺激的なのですが、
果たして、美術という行為は何のためだろうという
根源に立ち返るならば、
理屈ではなく、
主観的で、感覚的な、
創る方も観る方も、直感的に「楽しい」方が自然なわけで、
フットワークの軽い作品が、
次の1980年代に、反動のようにして現れます。
展覧会の企画を、
作家やテーマではなく、
80年代という歴史の一画を切り取るという手法は、
その前後が相対化されて、
別の味わい、発見がある。
そんな印象でした。
諏訪直樹
PH-4-8503
1985
鈴木省三
夢の夢
1998
鈴木省三
夢
1990
赤塚祐二
Untitled(Uma)
1988
写真:筆者撮影
20180710 鑑賞