2018.07.27 Friday
3317 ギャルリー東京ユマニテ(中央区京橋3-5-3):向山裕展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
画廊からの発言「新世代への視点2018」
ギャルリー東京ユマニテ(中央区京橋3-5-3)では、
向山裕(むこやま・ゆたか)展。
「新世代への視点2018」は、
東京現代美術画廊会議主催で、
1993年より続く、
銀座・京橋を中心とした11画廊が推薦する
新鋭作家の個展を各会場で同時開催する企画です。
会場風景。
展覧会タイトルは、ー捕食者・水たまりー。
ぎょっとするほどに、
緻密にリアルに描かれた鳥や小動物、魚。
あるいは、何かの出来事の跡。
しかし、この精密さの意味は、
自然科学的精密な観察結果ではなく、
ここまでリアルに描かなければ、
具象の果てにあるはずの
抽象的メッセージ性が獲得できないという、
切実感の現れのようです。
作品名と作品を交互に眺めれば、
じわじわと俳味、茶味が濃くなってきて、
にんまりとしてきます。
DMになっている、
「偶然」という作品名の、
二匹のムササビが飛んでいる最中に偶然にも
お互い重なってしまった刹那の作品は、
「可能性が0%でないということは、起こりえる」
ということの抽象化であって、
これなど、半端に描いていたら、
おそらく作品の深化は望むべくもないのでしょう。
捕食者
夜も寝ない
未明
私の彼
偶然
異教
観想
神話
失神
写真:筆者撮影
20170724 鑑賞