2018.09.22 Saturday
3373 ポーラ ミュージアム アネックス(中央区銀座1-7):宮本佳美展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
ポーラ ミュージアム アネックス(中央区銀座1-7)では、
宮本佳美展。
会場風景。
展覧会タイトルは、ー消滅からの形成ー。
大きく引き伸ばされた、
植物を撮った白黒写真のようですが、
近付けば、それが、人の手が筆によって描いた
絵画であることがわかります。
と、書きましたが、
遠目でも、これは写真であるはずがないという
予感だけはありました。
そんなはずがないと。
なぜなら、この絵画は、
写真という、被写体の像をレンズを通して
フィルムの上に固定する方法では、
実現できない事態であることが、
直感的にわかるからです。
モノは、実際に存在していても、
暗闇では認識できず、
光を当てて初めて認識できます。
あるという「実在 reality」と
見えるという「現象 appearance」は異なります。
普通の画家が、
物がどのように見えるかを描くことに対し、
この画家は、
物がどのようであるかを描こうとしているのでは。
そんな印象でした。
Surge of shadow
dropwise
Dissolved flower
Everlasting truth
写真:筆者撮影
20180911 鑑賞