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紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
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3393 GalleryK(中央区京橋3-9):菅野泰史 個展
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞



    DSC00624.JPG

    GalleryK(中央区京橋3-9)では、菅野泰史 個展。

    DSC00625.JPG

    DSC00632.JPG

    会場風景。
    展覧会タイトルは、ー海のトレースー。

    同一サイズ、黒い正方形の板状の作品が、
    均等に並んでいます。
    遠目ではその実態が把握できませんが、
    普通の鑑賞距離に近付けば、
    表面での出来事が見えてきます。

    黒御影石の石彫作品です。
    表面は細かい襞で覆われていて、
    かつ、滑らかに磨かれています。
    作品は、海の水面を再現したレリーフなのです。

    彫刻家は福島県から青森県までの沿岸部をめぐり、
    各ポイントの海の表情を写真に撮り、
    石板に転写させてその通りに彫り込んでいます。

    これらの石彫作品は、
    海を写した写真の御影石への立体的転写です。
    写真は二次元情報なので、
    立体への置き換えは彫刻家の感性、手業の賜物です。

    海岸から眺める海、
    海を写し撮った写真、
    写真を写し彫った彫刻作品。

    実態の海は、写真、彫刻への様変わりを通して、
    別の実態として出現します。
    このように凍結されることで、
    具象の極地に抽象が存在し、
    静寂の中に内なる何事かが封じられている。
    そんな印象でした。

    DSC00626.JPG

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    写真:筆者撮影

    Scan0021.jpg

    Scan0022.jpg

    20180925 鑑賞
    | 印象記 | 05:36 | comments(2) | trackbacks(0) | - | 昨年の記事
    紋谷幹男様
    適切かつ丁寧な言葉で作品の解釈を紡いで頂き、ありがとうございました。
    この制作にいたる方法論は自分の中では、感覚的かつスムーズに導き出されたものなので、やっていることの意味を感覚的には理解していました。
    ただ、紋谷さんをはじめ、多くの鑑賞者の方々からいただいた感想や解釈によって、その造形的構造と可能性について客観的に考えることができました。
    それは、30作を目標にしているこの継続の仕事の「迷い」と「問題点」についての考察を、下支えしてくれるようなものでもあります。
    作品は展示して完成ではなく、鑑賞者の中で解釈され自立してくことで、「制作され続ける」のだと、改めて感じることができる機会となったことに、深く感謝いたします。
    再びこの作品と向き合う日々に身が引きします思いです。
    有難うございました。菅野拝
    | 菅野泰史 | 2018/10/04 10:34 AM |
     全ての鑑賞者がイメージできる「わかりやすい」モチーフをリアルに作れば作るほど、作品が発する固有の言葉は逆に強固になるような不思議な感覚でした。今後、どのような進化を遂げるのでしょうか。紋谷
    | 紋谷幹男 | 2018/10/04 2:53 PM |









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