2018.10.16 Tuesday
3419 ギャラリー椿(中央区京橋3-3):武田史子展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
ギャラリー椿(中央区京橋3-3)では、武田史子展。
会場風景。
モノクロの銅版画。
作者は白い紙に銅版画として何かを描きますが、
それは版画家の見たいものではなく、
不思議な建造物の表層的な有り様ではなく、
そんな場面に存在するはずの、
眼に見えない(描けない)何かのはずです。
モノクロームのイメージの集積は、
深刻さや重さはなく、
さりげなくく見る側へボールを投げてきます。
「ここに何が在りますか」
「ここに在る」という実感を確かなものにするための、
画面の隅々まで描かれた繊細な描線は
出来事を含む時間をも巻き込みながら、
見る者の心に迫ってくる。
そんな印象でした。
風の日
21番目の舟
はぐくみの壺
よろこびの書
生まれる場所
残された記憶
時間(とき)の内包
夢に見し土地
写真:筆者撮影
20181009 鑑賞