2018.10.29 Monday
3445 ギャルリー東京ユマニテ bis(中央区京橋3-5-3):大西由莉展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
ギャルリー東京ユマニテ bis(中央区京橋3-5-3)では、大西由莉展。
会場風景。
展覧会タイトルは、
ーspielraum シュピールラウム/遊動空間ー。
※シュピールラウム:ドイツ語で余地や隙間、遊びのある空間の意。
作家は画家なので、
平面で表現するという規範は意識しながらも、
キャンバス上に絵具で色形を描くという手段では、
例えば、思考と感情の二重性というか、
融解のされ方は、
表現しきれないと判断して、
基材の加工へと踏み込んでいます。
ルチオ・フォンタナの
一色で塗り込んだキャンバスに、
ナイフで切れ目を入れた作品が想起されますが、
展示された作品群の強い「触感性」は、
フォンタナが導く抽象性ではなく、
素材の持つ物質性の方が強調されています。
絵画というよりもオブジェに入り込んだ
透けた絵画においては、
ある存在への意識のあり方の探求が凝縮されている。
そんな印象でした。
Flower
AOBA-san/青葉山
Rose 03
写真:筆者撮影
20181023 鑑賞