2018.11.09 Friday
3465 ギャラリーなつか(中央区京橋3-4):ファン・サング展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
ギャラリーなつか(中央区京橋3-4)では、ファン・サング展。
会場風景。
陶による立体作品。
器、シェルター、あるいは繭(まゆ)、蛹(さなぎ)のように、
何かを容れる、包み込むための
被覆、外装のようです。
肝心の「中身」は表現されず、
被覆のみが残っていますが、
さらに特異なことに、
被覆は二重になってて、
内面の鮮やかな茶色が「隙間」への意識を誘導します。
その風貌は、
中空の器物を作るための、鋳型の雌型と雄型のようです。
そのように、
立体の外側〜内側〜雌型と雄型の隙間へと、
鑑賞の視点は揺れ動きます。
制作の根底には、
「物」の形ではなく存在。
その存在を決定する、
物と空間、時間との関係を巡る考察そのものが、
立体となっている。
そんな印象でした。
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
壁掛け作品。
写真:筆者撮影
20181106 鑑賞