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3549 バーネット・ニューマン「アンナの光」について
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞



    2回目はバーネット・ニューマン「アンナの光」。





    バーネット・ニューマン
    アンナの光
    1968年
    キャンバスにアクリル絵具
    276x611cm

    ※川村記念美術館は創立の1990年から同作を所蔵し、
    「ニューマン・ルーム」に展示していましたが、
    2013年に海外の企業に売却し、
    公開は終了しています。

    巨大な絵です。18屬覆里11畳ぐらいの広さ(大きさ)です。

    右端と左端の、幅の異なる白い部分以外、
    画面の9割は赤く塗りつぶされています。
    筆者、現代アート中心に画廊巡りをしていると、
    このような「単色塗りこみ系」の抽象絵画によく出会います。
    そのように「日常」接している
    「単色塗りこみ系」の現代作家の作品と、
    バーネット・ニューマンの「アンナの光」では、
    2点において大きな違いがあります。

    多くの「単色塗りこみ系」作品は、
    結果として単色で塗り込まれたように見えるだけで、
    その制作過程において、
    様々な色や形が試みられ、塗りつぶされた、
    思索と感性の葛藤の痕跡が
    最終的な表層の奥に見え隠れするものですが、
    バーネット・ニューマンの「アンナの光」は、
    最初から最終形が決まっていたような、
    確信的な制作の結果の様です。

    2つ目は何といっても、
    サイズ(スケール)が桁違いに異なります。

    部屋を訪れた人に、
    ある特別な空間体験を提供したいという発想が起点ならば、
    それを実現する作業は、
    空間デザイン(インテリアデザイン)の領域です。
    部屋の特定の壁を特定の赤で塗ればよいのです。

    一方、この作品は、キャンバス上に、
    作家自身が油絵具で描くという、
    タブローのスタイルを取っているということで、
    ファインアートとして認識されます。

    ですから、
    何も絵の中から見つけられないこの作品の前で、
    鑑賞者はぼうっと見続けるしかありませんし、
    結局何もわかりません。

    「描くことはこれしかないのだな」
    「これ以外の選択肢はないのだな」
    この作品の前で感じる
    そんな唖然としたあきらめは、不思議なことに、
    崇高さの実感へと昇華してゆくのでしょう。

    作品の前に自分は在るという感覚。

    この作品は自己を認識する
    「場」ではなく「場面」を作っている。
    そんな印象でした。

     
    | 印象記 | 06:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | 昨年の記事









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