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紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
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3551 フランク・ステラ「Harran 供廚砲弔い
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞



    4回目は、フランク・ステラの「Harran 供廚砲弔い董



    フランク・ステラ
    Harran
    ハッラーン:トルコの都市の名前
    1967年
    294cmx588cm


    フランク・ステラの分度器シリーズの一つ。
    このシリーズの作品名には
    古代イスラムの都市名が付けられています。
    古代の都市の何にインスピレーションを得たのか、
    は不明ですが、
    確かに、アラベスク装飾を思わせる濃厚な装飾性があります。

    ポスターや絵葉書向きの綺麗な図案に見えますが、
    実は、巾が6m近くある巨大な作品です。

    幾何学的な装飾性、サイズと共に、
    大きな特徴として、
    シェイプト・キャンバスというスタイルがあります。
    ストライプ以外のキャンバスの余白は切り取られ、
    キャンバスは図の形と同じ形になっています。

    絵画は、
    何か別の世界を覗く窓、
    何かを映し出すスクリーンという共通認識で成立しますので、
    まずは四角い画面が与えられて、
    その中に対象を描きます。

    矩形のキャンバスという絵画の定式を捨てるとどうなるか。
    絵具がのった(描かれた)平面になります。
    キャンバスは描くための土台ではなく、
    表現のための素材となります。
    平面の立体(オブジェ)になるのです。

    分度器シリーズ。
    同心円のストライプで塗り分けられた、
    4つの分度器と、
    ※真ん中は円に見えますが、
    左右の色構成の違いにより、
    2つの分度器が合わさっていることがわかります。
    その手前に置かれた、
    2つの四角と4つの四分の一円のフレーム。

    システムはシンプルで、
    色の配置はランダムのようですが、
    現出した美的世界は
    色彩が起こした奇跡のようです。

    確かに、これは絵画(イリュージョン)ではなく、
    実物だな。
    そんな印象でした。

     
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