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紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
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3553 アンディ・ウォーホル「マリリン」について
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞



    6回目は、アンディ・ウォーホルの「マリリン」について。





    アンディ・ウォーホル
    マリリン
    1967年
    キャンバスにシルクスクリーン
    各91.5cmx91.5cm(10点組)
    ※250セットが刷られ、
    世界各地の美術館で所蔵されています。


    「If you want to know all about Andy Warhol,
    just look at the surface
    of my paintings and films and me and there I am.
    There’s nothing behind it.」

    「アンディ・ウォーホルって人間について知りたければ、
    ぼくの絵や映画を、ただ表面的に見ればいい。
    そこにぼくがいるから。
    裏には何もないんだ。」

    現物を観たとき、
    ああ、なんて鋭いのに、気持ちよくさせる色彩なんだ。
    こりゃ、超メジャーになるはずだよな。
    と、大いに納得した記憶があります。

    1枚の作品を仕上げるため、
    構想を練り、モチーフを設定し、デッサンを繰り返し、
    無数に色を重ねて・・・
    といった、基礎的画力が前提の、
    膨大な時間と労力を費やす行為と結果を
    芸術とするならば、
    他人が撮った宣伝広告用の写真を元に、
    シルクスクリーンで転写するという、
    簡易に大量生産できてしまうこのスタイルは、
    芸術への挑戦かもしれませんが、
    結果が目に心地よいなら、鑑賞者はこれで大満足。

    芸術作品の評価の対象は、
    手仕事そのものの技量なのか。
    結果が引き起こす影響力そのものではないのか。

    ですから、筆者にとってのアンディ・ウォーホルは、
    よく言われる、可能な限り自己を消去した、
    分かり易く、軽薄なモチーフの再構築としての
    ポップアート作家ではなく、
    他が真似のできない、
    独自のスタイルを確立した純粋な一人の画家なのです。

    わかりやすいインパクトが孕む美は、
    すんなり入ってくる。
    そんな印象でした。
     
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