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紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
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4060 ギャルリー東京ユマニテ  bis(中央区京橋3-5-3):川野昌通展
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞



    DSC06807.JPG

    ギャルリー東京ユマニテ bis(中央区京橋3-5-3)では、
    川野昌通展。

    DSC06832.JPG

    会場風景。
    展覧会タイトルは、〜鉄―徴表〜。

    塔状の作品が天井すれすれまでに立ち上がっています。
    鉄による立体作品ですが、
    鉄は塊ではなく、
    逆に、自身の形態を維持するための
    最低限の薄さ、細さです。
    結果、鉄の質量ではなく、
    鉄の素材感だけが空間に漂います。

    四角い鉄板が隙間を取って垂直に重なります。
    その隙間は上にいくほど均等に広くなっています。
    鉄板間に円柱が氷柱(つらら)状に垂れています。
    鉄板の中央に円が穿たれ、
    円と円柱の直径も
    上にいくほど均等に広くなっています。
    遠景ならば、
    逆円錐形が見えてくるはずです。

    照明により影が投影されますが、
    本体と影の相乗効果により、
    何やら厳かな雰囲気が漂います。

    作品のパーツの薄さ、細さ、
    成り立ちの危うさ、
    塔ではなく、「塔状」として認識された直観において、
    目の前の事象は、
    立体作品(実態)として物質ではなく、
    色や形にならない何かの仮託ではないか、
    という予感が生まれます。


    形態のかなたにあるフォルム。
    作品は作られたのではなく、生じさせた。
    そんな印象でした。

    DSC06828.JPG

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    写真:筆者撮影

    Scan0024.jpg

    Scan0025.jpg

    20200115 鑑賞
    | 印象記 | 05:28 | comments(1) | - | - | 昨年の記事
    作品への貴重な印象記ありがとうございます。
    | 川野昌通 | 2020/01/29 12:29 PM |