CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
RECOMMEND
NEW ENTRIES
RECENT COMMENTS
  • 5190 巷房2(中央区銀座1-9): 香久山 雨 展
    紋谷幹男 (11/11)
  • 5190 巷房2(中央区銀座1-9): 香久山 雨 展
    香久山雨 (11/10)
  • 5321 ギャラリーなつか (中央区京橋3-4):石丸康生展
    紋谷幹男 (11/03)
  • 5321 ギャラリーなつか (中央区京橋3-4):石丸康生展
    石丸 康生 (11/02)
  • 5205 ギャラリー檜 e・F(中央区京橋3-9):石村 実展
    紋谷幹男 (04/07)
  • 5205 ギャラリー檜 e・F(中央区京橋3-9):石村 実展
    石村実 (04/06)
  • 5165 ギャラリー檜 e・F(中央区京橋3-9):沢村澄子展
    紋谷幹男 (02/23)
  • 5165 ギャラリー檜 e・F(中央区京橋3-9):沢村澄子展
    沢村澄子 (02/21)
  • 5113 ギャラリーQ(中央区銀座1-14):牧野光一展
    紋谷幹男 (12/30)
  • 5113 ギャラリーQ(中央区銀座1-14):牧野光一展
    牧野 光一 (12/29)
CATEGORIES
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS
 
紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
<< 4198 「現代美術―ウォーホル以後」探訪・5 サンドロ・キア | main | 4200 「現代美術―ウォーホル以後」探訪・7 ギルバート&ジョージ >>
4199 「現代美術―ウォーホル以後」探訪・6 アンゼルム・キーファー 
0

    JUGEMテーマ:美術鑑賞


    「現代美術―ウォーホル以後」探訪の6人目は、
    アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer:1945ー)。

    巨大な画面。重厚で深淵。
    制作テーマは、
    ドイツの歴史、ナチス、大戦、リヒャルト・ワーグナー、
    ギリシャ神話、聖書など。
    目に見える事象ではなく、
    自身の記憶、自身が生きる世界の記憶。
    それを客観的に眺め、トレースするのではなく、
    自身が当事者として入り込み、
    その場のその時間で受けるであろう
    驚き、痛み、恍惚などを、
    平面上にさらけ出します。


    図像を描くのではなく、
    虚構空間を内包しつつ現実に存在させるため、
    藁が塗り込められ、鉛のオブジェが貼り付けられるので、
    素材の物質性が湿度を伴って濃く漂います。

    抽象表現の現代美術にも関わらず、
    エモーショナルな曖昧さに逃避せず、
    作品
    における「主題」や「意味」の重要性に向き合っています。

    これらの作品群は、
    「主題」や「意味」の媒体で、
    図像が描かれたキャンバスという物体では成しえない、
    異世界への入り口に押し込む
    強制力を秘めている。
    そんな印象でした。





    知らない画家へ
    1983



    重い雲
    1985



    オリシスとイシス
    1985ー1987



    革命の女たち
    1992



    アンドロメダ
    2001

    20200530 記
    | 印象記 | 05:13 | comments(0) | - | - | 昨年の記事