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紋谷幹男が画廊巡りの印象を綴っていきます。
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4236 コバヤシ画廊(中央区銀座3-8):前本彰子展
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    JUGEMテーマ:美術鑑賞

     


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    コバヤシ画廊(中央区銀座3-8)では、前本彰子展。

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    会場風景。
    展覧会タイトルは、ー宝珠神棚(ほうじゅかみだな)ー。

    神棚は、
    家や事務所で(神道の神)をまつるための
    祭壇です。
    神社の本殿を小型化した家形で、
    その中に神札を入れます。

    以上が概略ですが、
    まつる対象が神道の神でなくても、

    個人的に大切な物事、記憶の、
    それを象徴するもの(よすが)を
    身近な場所に安置して、
    いつも感じていてもいいわけです。

    安置する器が、
    神棚のスタイルの踏襲であれば、
    その精神性は強く、明確になります。

    作家は、既成の神棚をベースに、
    外観、内部を彩色し、装飾し、
    その中に、あるテーマのアイコンを据えます。

    賑やかな家形は、
    両開きの扉を開いた途端に、
    別の精神世界が現われ、
    ドラマチックに官能的に、観る側を誘い込みます。

    「自分にとって大切なものがここに在る」という、
    華やかながらも重い実在感は、
    観る側の心に迫ってくる。
    そんな印象でした。

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    ぜんぶ欲しい千手観音

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    Gorgoneion

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    謎々宮

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    桜吹雪 猫ノ宮


    写真:筆者撮影

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    20200630 鑑賞
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