2020.07.07 Tuesday
4237 藤屋画廊(中央区銀座2-6):結香の会 展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
藤屋画廊(中央区銀座2-6)では、結香(むすびき)の会 展。
会場風景。
日本画家、大石真里江、松原由加子の二人展。
写実的な表現ですが、
目に見える事象の再現ではなく、
あるいは、目に見えたことですらなく、
でも、画家にとっての絵画が、
伝える目的の表現ならば、
言葉の役割に似た、モノの姿形に頼らざるを得ない。
写実性にそのようなニュアンスを感じました。
大石の「あ うん」の連作は、
両方とも、
もしくは、両方合わせて自画像だそうです。
人は姿形をもつ器の中の、意識の働きならば、
自画像は、自分の何を、何処を描くかで、
その目的が変わってきます。
自分をモチーフではなく、テーマとする
絵画への取り組み方には、
逃げない爽やかな意思が感じられます。
松原由加子は群れ咲く草花を丹念に描いています。
そこには、描いた絵画を眺めて再構築するという、
冷静な問いかけがあって、
そこでは、
目の前のものをすぐに描くことでは見つからない、
「捉え方」が探求されているようです。
それぞれ、頭の中で一回発酵させて、
美の新しい景色を創り出している。
そんな印象でした。
大石真里江の展示エリア。
かえりみち
あ うん
あ
うん
松原由加子の展示エリア。
パラレルワールド
深山
写真:筆者撮影
20200630 鑑賞