2017.06.30 Friday
2659 ギャラリー麟(中央区京橋2-6):菅井 汲展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
ギャラリー麟(中央区京橋2-6)では、菅井 汲展。
会場風景。
展覧会タイトルは、−紙の仕事−。
菅井汲の50〜60年代の作品を中心に展示されています。
菅井 汲(すがい くみ、1919ー1996)
菅井 汲といえば、70年代以降の
道路標識をおもわせる、
無機的、規格化、記号化された、
※「すがい」のSの組み合わせなど。
明快な色彩をもつフォルムの構成による
平面作品が思い浮かびますので、
今回の、それ以前の有機的なアンフォルメル風の作品群は、
珍しく、とても興味深く鑑賞しました。
初期の絵画は、
重々しく、単純化された土着的なフォルムによる抽象絵画で、
アニミズムのような妖しさもあります。
理知的なビジュアルイメージではなく、
生きることで発生してしまう、
ノイズそのものを表現してしまう。
そんな印象でした。
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
ギャラリーの反対側の壁面には、
70年代以降の、無機的で規格化されたフォルムの
作品が展示され、
その対比に作家の絵画観の遍歴が見えてきます。
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
写真:筆者撮影
20170627 鑑賞