2018.11.30 Friday
3507 藍画廊(中央区銀座1-5):浅川洋展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
藍画廊(中央区銀座1-5)では、浅川洋展。
会場風景。
展覧会タイトルは、ーAFTERー。
作品は全て抽象表現ですが、
壁面ごとに、
3つの異なるスタイルの作品が展示されています。
・黒地に白い数字だけを書き連ねた大作。
数字は、東日本大震災の帰宅困難地域住民の電話番号だそうです。
・帰宅困難地域の風景画。
ここでも電話番号が重ねられています。
・朝鮮朝顔(マンダラゲ)が起点になった作品。
一部に電話番号が混在しています。
「東日本大震災の帰宅困難地域の電話番号」となると、
重いテーマのコンセプチュアルアートとして、
見る側も覚悟の上で、対峙する必要がありそうです。
しかし、それはたまたま筆者が
制作背景を知ってしまったからであり、
そんな前提条件なしで、
バイアスのかからないニュートラルな状態で鑑賞すれば、
一つの美しく上質な抽象画です。
風景らしきもの、花らしきもの、
そして数字の列。
山や川、木々、草花や人間。
生まれたことの不思議さが同じもの達は、
現在であれ、過去であれ、
日常と呼ばれるこの同じ世界に共に在るという幸運を、
あらためて教えてくれる。
そんな印象でした。
FUKUSHIMA•0240
FUKUSHIMA•0240•不在の庭•マンダラゲ
FUKUSHIMA•0240•不在の庭•マンダラゲ•1
FUKUSHIMA•0240•不在の庭•マンダラゲ•2
FUKUSHIMA•0240•不在の庭•9
FUKUSHIMA•0240•記録された景色•5
FUKUSHIMA•0240•記録された景色•3
写真:筆者撮影
20181120 鑑賞