2019.04.30 Tuesday
3704 ギャラリーなつか(中央区京橋3-4):瀧田亜子展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
ギャラリーなつか(中央区京橋3-4)では、瀧田亜子展。
会場風景。
作品名は共通でーことばにならないー。
色面が靄のように漂う中に、
三角形が不安定に繰り返されています。
雲間から見える屋根の群れのようです。
抽象表現なのに、
懐かしいようなほっとする情景です。
しかし、画家が描こうとしているのは、
外界の表層的な有り様ではなく、
そこに存在したはずの見えない何かです。
それを抽出し視覚化するために
何かが包み込まれた状態、
包むモノと包まれるモノとして再構築したようです。
ことばは、不確かな存在を、
確かなものとして仮託させる媒体ならば、
絵画は、不確かな存在を、不確かなまま感じようとする行為。
そんな印象でした。
作品と部分詳細。
作品と部分詳細。
作家は書家でもあります。
言葉という記号で表現すれば、
そのメッセージは、
客観的に確定されます。
写真:筆者撮影
20190423 鑑賞