2019.11.30 Saturday
3989 柴田悦子画廊(中央区銀座1-5):板東里佳展
JUGEMテーマ:美術鑑賞
柴田悦子画廊(中央区銀座1-5)では、板東里佳展。
会場風景。
展覧会タイトルは、ー共鳴する墨色ー。
一般的な具象表現は見えた「モノ」の再現ですが、
この画面では見えた「コト」が再現されています。
水は色や形を持たず、
その表面は、
光や風、落ちる雨粒、映り込む周囲の風景で、
その姿は刻々と変化を続けます。
その変化は無限の変数の組み合わせによる
恣意的な結果ですが、
作為では成し得ない
作為とは次元の異なる美を宿します。
画面ではそのような美が捉えられています。
画家による、美の発見から絵画化への行為は、
細部にいたるまで、妥協がなく、
自然の振る舞いと一体になれる
喜びに溢れているように感じられます。
それは、見た風景の再現ではなく、
出会ったという実感を絵に定着させたいという思い。
そんな印象でした。
Resonance
絹本/墨
A green rain (B)
リトグラフ
Breaking dawn
絹本/墨
八重アネモネ
絹本/墨
苧環
絹本/墨
写真:筆者撮影
20191119 鑑賞